満を持しての4番バッター、あっきコタロウさんの登場。
私のイラスト道の師匠でもあられる方です。創作に掛ける情熱は並々ならぬものを感じます。
プロのイラストレーターの方で、小説も書いている(というか『そしてふたりでワルツを』という作品に全力を挙げている)方でいらっしゃいます。
今回お借りしているイラストも全てコタロウさんが描かれていて、ほんとステキな絵柄ですよね。
創り上げた奇跡が読者を魅了する 物語の世界に遊ぶ創造主
あっきコタロウさんと言えば、ワルツ。ワルツと言えばあっきコタロウさん。というくらい、この作品を抜きにしてはコタロウさんは語れません。
<あらすじ>どこか遠く遠く。オフィーリアという国がありました。
今日はお城で舞踏会。きらきらいっぱいの中、ふわふわドレスで歩くのは、とある貴族のお嬢さん。鼻の頭にさっき食べたデザートのホイップクリームがついてしまっています。「どうしてずっと甘い匂いがするのかなぁ?」
お嬢さんは鼻のホイップに気がつかないまま会場をふらふら。しばらくして、不思議なお洋服を着た人を見つけました。「ねぇねぇ、それなぁに?」
「ガスマスクと防護服だよ」それが、鼻ホイップ少女と仮面舞踏会にガスマスクで来る男との、出会いでした。
***
ここからはじまる、ジャンルが迷子の混沌系群像劇!
シリアスあり、恋愛あり、クソギャグなコメディ、ときには狂気! それからじんわりほのぼの、殺陣ポエムに、ちょっぴりアダルト! 忍者も出る!
登場人物全員おかしい。だけど中身は王道エンターテインメント! なぜか余韻の残る読後感をあなたに。
【『そしてふたりでワルツを』の世界を彩る登場人物達】
この作品はですね、ひとことでは語れないのですが、私も読了する前は思ってました「こんなに詰め込んで大丈夫なん? この物語?」
大丈夫です! 自信を持って言えます。自分で作り込んだワルツが大好きな作者であるコタロウさんの愛情により、登場人物全員が物語上を所狭しと駆け回る。全員のキャラクターが見事に立っている。モブキャラは一人として存在しない、そんな作品です。
だけど中身は王道! あえて言いましょう、この物語を読まずして、王道を語るなかれと……
単に面白い物語を求めている人以外にも、自分で創作活動をしている方もキャラクターの作り方や文章を紡ぐ方法など色々と参考になることが多いと思います。
この作品はですね、なんとなんと、石川翠さん作の『恋は歌声とともに』、や第3回でご紹介した夕凪もぐらさん作の『ドブ鼠たちのトロイメライ』 などなど二次創作も充実しています。ワルツの世界がいかに人々を魅了してやまないかがわかっていただけると思います。
創作に懸ける情熱は、ほとばしるマグマのように尽きることはない!
「ワルツの世界に転生させてくれるなら今すぐ死んでもいい!」
PCが壊れてデータが消えそうになった時も「これは……より長くワルツの世界に浸れという神様の意志!」と豪語されるくらいポジティブな方です。創作者とはかくあるべきなのかもしれません。
その陽転思考というか自分の生み出したものを愛する力というか、もし株や資産運用などの投資家になったら、大成功しそうな気がするんですけどね(笑)
また、エッセイの方が評判がいい系女子と自ら名乗っておられまして、創作についての持論を鋭く展開された『過激派創作論者の自己主張』 やイラストを描くことになった経緯を興味深く綴った『絵を、描いてみようと思った。』 も私は好きでたまにコッソリ読み返しています。
コタロウさんのエッセイはわかりやすく書かれていて、しかも示唆に富む内容となっています。ほんとに読むたびに新しい発見がありますよ。ご本人からは「そんなことよりワルツを読んでくれ!」と言われそうですが(笑)
では、あっきコタロウさんへのインタビュー、いってみましょう!
■創作するようになったキッカケ
性癖が爆発した。
■どんなことを考えながら創作してますか?
「コイツ(キャラ)は一体何を考えとるんや……この状況を与えたらどういう行動を取るんや……」 (天啓) 「へぇっ! ほーーう! そうなん!? そうするぅ!? 待ってそれ僕が思ってるシナリオと全然違うけど分かったァーッ! きみがそう言うならっ! シナリオは捨てるっ! おおせのままにーーっ!!」 奴隷です。
■今後の目標、野望など
セルフコミカライズしますっ! 漫画描くので見に来てねっ! 字でも、絵でも、なんか他にも、ありとあらゆる方法でワルツをアアアアアアアアアンッ!!
そうなんです、ワルツは現在コタロウさんの手によって少しずつ漫画化の作業に入ってます!
どうよこれ? すごくない??
さあ、今すぐ『そしてふたりでワルツを』 を読みましょう! あっきコタロウ先生に感想と励ましのお便りを送りましょう!!
あっきコタロウさんとは、お互い忍者好きということもあり、よくツイッターで忍者トークなどもさせていただいております。ちなみに忍者についてのエッセイも書かれています。『ぽんこつ☆忍術巻物~忍者って何じゃ!?~』
あっきコタロウさん、ありがとうございました!
最近のコメント