やっと区切りの10回目です。最近更新停滞してるって? その通りです(笑)
今回は高津央(こうづあきら)さんをご紹介いたします。
投稿サイト『小説家になろう』で活躍されている作家さんです。
小説の描写力と着想、そしてストーリー、どれも素晴らしい方です。自前のサイトもお持ちの方で、イラストも写実的でとってもステキ。
もくじ
ツイッター×萌キャラ×ローカル線 さあ電車へGo!
<あらすじ>
都市部と山間部を結ぶローカル線「二木粟生井鉄道」は、経営状態が彼岸花畑。
最年少の三木栄駅員は、一年掛かりで準備して、ある計画を実行する。
同時に、三木駅員の知らないところで二木粟生井鉄道活性化連絡協議会……通称「二木鉄の乗客を増やす会」が発足した。ビミョーな萌えキャラ「二木あおい」でネット炎上。敵は、巨額の赤字と社内の逆風。
萌える商魂で、廃線に向かう列車のポイントを存続路線に切り変える戦いが始まった。
最近のうたのの一押し小説です!
主人公の駅員はなんとかして客を呼び込みたいと会社に内緒でツイッターの萌キャラアカウントを運営するのですが……
ツイートの伸びに一喜一憂したり、炎上したり、身元バレにおびえたり、そしてネット上で仲間ができたりと、まるで自分がコッソリアカウント運営しているような気分にさせてくれますよ。
家族の絆、仲間との絆、そして社内のお偉いさん達からの逆風ありと、色々な角度から楽しめる経済テイストのエンタメ小説です。ピュアフル小説大賞という賞に応募されているようで、みんなで応援しようぜ!
上記のイラストは管理人うたの作で、こうづさんが書いたイラストはコチラ
なるほど……うたのは小説の描写を頼りに自分なりにアレンジを加えてみたのですが、全然似てない(ゴメンネ)
創り込まれた丁寧なストーリーは、巨匠の風景画のようにいつまでも僕らの心に残る
<あらすじ>
悲しい報せの翌日、庭に枇杷(びわ)を蒔いた。
海の藻屑となった人が好きだった果実。
べたつく潮風のようなしょっぱいお話。
海辺の街、潮風の香りや少し肌にベタつく風が感じられるかのような描写。
言葉を上手く練っている。かと言って読むのが難しいという文体でもなく。一文一語を大切にされている作家さんなんだなというのが伝わってきます。
「小説は、文字数じゃないですよ」そう語りかけてくるかのような悲しくも優しい作品。
夕凪もぐらさん が2016年に手がけた企画「世界、満たされた時にキスを」参加作品。
お題である「キス」を非常に上手く使っておられます。他にも「セカキス」で検索すると色々な方の作品が出てくるので、まだの方はぜひお読みください。
知識に裏打ちされた着想が光る一作
<あらすじ>
ニュースで小学校時代の担任の訃報に接した。
二十年前のあの日、小学三年生の理科の授業できちんと説明できていれば、先生は死なずに済んだだろうか。
「だから、入道雲は海しかできない」
「えっ? 山にもできますよ」――だって見たもん。
理科――科学で重要なのは、偉い人の意見や多数決の意見ではなく、事象の観察とデータの積み重ね、検証と考察だ。
一つのテーマで突っ走っていく感じ。3000字ちょっとで上手くまとめてきました!
入道雲の発生のメカニズムとはいかに? そして効果的に繰り返されるキーワード。
理系小説?というジャンルになるのかな。まるで良質なミステリーを読んでいる感覚がいたします。
他にはこうづさんの主力作品、架空の世界を舞台にした群像劇大作、『すべて ひとしい ひとつの花』 本格大河ドラマを求める人はぜひ読んでみてください。世界観萌えの人向けのお話だそうですよ。現在738話まで公開中で、なんと210万字あるよ!!
こうづあきらさんへのインタビュー
それでは、こうづあきらさんへのインタビューをご紹介いたします。
創作するようになったキッカケ
絵は、保育園児の頃からラクガキしまくり。憶えていませんが「将来の夢は絵描きさん」と言っていたそうです。 小説は、小学生の頃、作った話を弟に語っていて、続きを忘れないように口述から記述へ。
どんなことを考えながら創作していますか?
何も考えていない話もありますが、社会問題系が多いですね。説教臭くならないようにわかりやすい言葉で伝えて、防災などの啓発。お困りの方の励みに。明確な答えのない問いを考えるきっかけに……
今後の夢、野望など
レベルと収入はさて置き「絵描きさん」は一応、叶えたので、次は「プロの小説家になる」ですね。その物語や情報を必要としている人に読んでもらえて、少しでも励みになる話を書いてゆきたいと思っています。
まとめ
こうづあきらさんはツイッターをされています、ぜひ覗いてみてはいかがでしょう。
また、「数多の花」というご自分のサイトも運営されておられます。花鳥画というジャンルがお得意なようで、イラストもとっても素敵です。
つーか私、調子こいてプロの絵描きさんにイラスト送りつけちゃったよ(笑)
そんな所も笑って許していただける、懐の深く、教養あふれる方です。
「起死回生ブレーキ!」の続編の構想もおありとのことで、次はどんな作品を発表していただけるか、非常に楽しみですね。
こうづさん、ありがとうございました!
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