第9回 黒井羊太さん

第9回目は黒井羊太さんです。

投稿サイト「小説家になろう」で主に活躍されておられる作家さんです。

短編に妙手があり、読了後に「むうう……上手くやられたぜ……」という作品が多いです。
まるでショートショートの名手と言われた星新一さんを彷彿とさせてくれますよね!

落ち着いた雰囲気のバーで、ジャズギターのアドリブラインをしっとりと奏でているような、そんな心地よい、そして少しクスリさせてくれる文章が印象的な作家さんです。

 

ストーリー仕掛けのスペシャリストが放つ一撃は、一瞬たりとも目が離せない

まずはコチラの作品をご紹介 『足跡の世界』

文字数にして千字足らず。
読了後、思わずうなりました!
これはうまくまとめてきた!

選ばれし言の葉が積み重なり、木になり、森となり、作者様が提起する美しい物語が紡ぎ出されていく!

おっと、これ以上書くと紹介文の文字数が作品の文字数を超えてしまいそうです……
あとはご自分でお読みいただき、あなたなりの『足跡』をぜひ体感してみてください。

 

黒井さんの珠玉の短編たち

うたのが読んで面白かったなと思う作品をご紹介させていただきます。短編って詳しく紹介してしまうと、読む楽しみがなくなってしまう気がするので、ポイントを絞った紹介になってしまうことをご了承ください。

男のダンディズム

黒井さんの最新作はコチラ、『デスモスティルスの休日』

「俺の名は、デスモスティルス。今日は久々の休日。満喫するぜ。
ベッドからぬるりと這い出て、のたりのたりとキッチンへ。飲めもしないのにコーヒーなんて入れて、掴めもしないのにカップに注ぐ。」

ディスモスティルスって誰やねん!? って思った方はぜひ本作をお読みいただきたい。文章からにじみ出る男の美学。最後はクスリとさせてくれます。

将来の夢は「せかいせいふく」

『世界の半分を我が物に!』

小学生の頃、将来の夢は「せかいせいふく」って言ってた人いると思うんですよ。でも、実際権力者になるとどうなっちゃうのかなと、追体験させてくれるのがコチラの作品。

帝国軍と革命軍の宇宙戦争のさなかで

『星間戦争の片隅で』

<あらすじ>「全銀河を支配する超巨大帝国。圧政を強いていた帝国に、そして皇帝に不満を持つ人々は、遂に銀河の各地で武器を手に反乱を起こす。後に言う星間戦争の始まりである。
あらゆる所でテロが起き、怪情報が飛び交い、帝国の秘密警察が町中を監視し、世の中はまさに混沌としていた。
誰もが英雄を待っていた。この暗澹とした暗い時代を終わらせる英雄を。
そんな動乱の世の中の動きとは全く関係なく、男は土を耕し続けた」

何でもオートメーション化された世の中に警鐘を鳴らすかのような一作。帝国軍と革命軍ってスター◯ォーズかよ! わくわく……と思いきや、最後は上手くまとめてくれます。

為になるようで為にならない、少しだけ為になる被災者ガイド

コチラは短編ではないのですが、ぜひとも紹介させていただきたい。東日本大震災で得た経験をわかりやすく綴っておられます。

「選択肢が出てきた時に、時間は止まってくれない。選択しない事は、正しい事とは限らない。ゲームとは違うんだぜ」

 

ヤオヨロズ企画

黒井さんは万物擬人化プロジェクト『ヤオヨロズ企画』という面白い企画をされています。企画内容はコチラ

日本には古来より、あらゆる物には神様が宿るとされてきました。擬人化の物語を神様に捧げ、神様に喜んでいただくという、肩肘張らないユルイ企画でございます。

10000字以内を目安とした擬人化短編であれば参加OK!
参加方法は、キーワードに『ヤオヨロズ企画』を入れるだけ。
募集期間:2017/9/9〜参加作が八百万になるまで
※2017/9/9以前の作品も参加可能。キーワード『旧作』の設定、主催への連絡(チェック漏れ対策)を忘れずに。

うたのも趣旨に大いに賛同しておりまして(実はクリスチャンなんだけどね、僕)、でもまだ作品は書いてません(笑)いつかちゃんと書くぞ!

黒井羊太さんへのインタビュー

では、黒井羊太さんへのインタビューをご紹介します。

①創作するようになったキッカケ

ラノベにどっかり浸かる時期がありまして、自分も書いてみたいなぁなんて思ったのが始まりだった気がします。で、思ったようにかけずあっさり挫折。プロットも何も知らなかったのでしょうがないですね(笑) で、哲学やら宗教やら色々取り込んでたらまたぞろアウトプットしたくなって、書き始めたら今みたいな形に。

②どんなことを考えながら創作していますか?

短編ばかりなので、書く時にはもうほぼ出来上がっていて、あとは書きながら修正or+αって感じです。 着想は普段から「言いたい事」「伝えたい事」を題材として幾つも持っておいて、そこに「物語性のある何か」が降ってきたら上手くくっ付いて一本出来上がり、という感じです。

③今後の夢・野望

私が主宰している企画、「万物擬人化プロジェクト・ヤオヨロズ企画」の参加作品800万本達成!(笑)あるいはどこかの時点でまとめられればとは思っています。 自身の作品については、心に残る作品をちゃんと作り続けたいなと思っています。

黒井羊太さんはツイッターをされております。一度覗いてみてはいかがでしょう。政治ネタとかも呟かれていて、幅広い教養がうかがえます。

また、小説家になろうのマイページはコチラ。作品リストからあなたもぜひお気に入りの一品を探してみましょう!

黒井さん、ありがとうございました。

ABOUTこの記事をかいた人

ファンタジスタ! うたの

クリエイター達を発信して、世の中をもっと元気にしたい! やりたい!と思ったことは取りあえず飛びつく関西在住の三十代男子です。 WEBで恋愛小説書いてます@小説家になろう 『歌姫と銀行員』 デジタルイラスト修行中/ツイキャス・nana/京都観光ガイド/ 本業は場末の銀行員