第11回 朝樹さん

第11回目は朝樹さんです。投稿サイト小説家になろうで活躍中の女性作家の方です。ブックマークが5000件超えの大作もあり、異世界ファンタジーから医療モノ、そしてホラーやエッセイなど意欲的に執筆されておられます。

言の葉の女神が生み出す物語は、僕らに命の尊さを教えてくれる

『大地を潤す生命の水を』

<あらすじ>雨が降らずに枯れ果てた世界。その世界で雨を降らせる聖女の召喚儀式が行われた。現れた聖女は三人。伝説によれば、その聖女は自らの命と引き換えに世界を救ったとされていた。
しかし、聖女召喚を行った王子サマはさっさと女子高生だけ連れて行ってしまう。残されたOLの青葉。仕方ないので、雨降らせます! ……けど、その後ってどうなるんでしょう私。

 

朝樹さんの現在の連載作品、異世界ファンタジーです。登場するキャラクターが活き活きと描かれています。「アカン系召喚」に巻き込まれながらも、困っている人をついつい助けてしまう等身大のヒロイン青葉ちゃんがとってもキュートです!

世界観や伏線も色々と考えておられるみたい。ストーリーとしては、まだ序盤になるそうです。これからお話が進んでいくのがとっても楽しみですね。

ちなみに上記のイラストは、私の方で描かせていただきました。

 

小さな命の大きさを世に問う、感涙の医療モノ

『小さな命の物語』

救急センターに脳炎の患者が運ばれてきた。しかも妊娠十九週目。

主人公の看護師天川晴夏を始め医療スタッフは一丸となって母子を救うために奔走する。彼女達のやることはいつだってひとつ。患者の生命を守るために……

看護師の想い、家族の葛藤、緊迫した雰囲気とリアルな描写は読み手に息つく暇を与えない。
母体を優先すべきか、それとも胎児を救えるのか、刻一刻とその時は近づいてくる。
爽やかな秋風の吹くラストはまさに秀逸。
読了後、涙が読み手の頬を伝う……

あなたなら、どうする?
読み手は『決断』を迫られる!
そうこれは、あなたのための物語なのだ!

<以上、過去に私が書いたレビューより>

朝樹さんが仕事上で得た体験をふんだんに使った医療モノ。ラストは泣けるぜ!

他にも『最後の言の葉  ~最後に言葉を届けたいのは誰ですか?~』や、七沢ゆきのさんとの共著『七沢ゆきの&朝樹のなんちゃって医療エッセイ』もためになるのでオススメです。

 

眠れぬ夜に夏ホラーはいかが?

『禊(みそぎ)の村』

<あらすじ>小説家、四条太一郎へのファンレターの中に一通の相談の手紙が入っていた。その村では決して祀りを怠ってはいけない神域があると。その禁を破れば祟りが下ると。四条は伝奇やホラーを主題とする小説家だった。
ちょうど新作のネタに困っていた四条は担当の七森夏樹を連れて件の村へ取材にいく。――赤水村。そこで四条達が出会う謎や祟り、そして悲しい人柱の伝説――

 

正統派の和風ホラーです。読んでてオ◯ッコちびりそうになりました(汗)日本ののどかな田園風景やそれと対比されるような鬼気迫る描写の数々。お見事です。

他にも小説家になろうの夏ホラー企画でポイント1位を獲得した『俺の守護獣』 も読み応えがありますよ! さらりと1位獲ってるあたり、朝樹さんの才能の深さがうかがえます。なんか凄い人と知り合いになってしまった。

 

それでは、朝樹さんへのインタビューをご紹介いたします。

①創作するようになったキッカケ

私は難病持ちで、診断がつくまでかなり時間がかかりました。その間動けない時にベットの中でなろうの小説を読むのが最大の楽しみだったのです。 少しずつリハビリを始めた段階で、まず『坐っている』と言うところでつまずいたのです(笑)本を読んだりゲームをしたりしていても、コロンとソファに横になっちゃう。で、パソコンで文字を打っていたら横にはならないだろう。せっかくだから自分も「なろう」に投稿してみよう、と思ったのがキッカケです。

②どんなことを考えながら創作していますか?

その作品によって違うのですが、一貫してのテーマと言うか主題をどう言う書き方をすれば伝わるだろう、とかでしょうか…… 医療系短編の方は、そうなって見ないと分からない病院の深いところを知って欲しくて書いてると言うのもあります。「その時あなたならどうしますか?」と言う問いかけになれば、と。

③今後の夢、野望など

現場復帰!! これ以上の夢や野望はありません(笑) 絶対救急外来または救命センターに戻ってやる――!!!

 

朝樹さんのいいなって思う所は、病気と闘いながらも前向きに、そして職場復帰への熱い想いを持っている所です。うたのはどちらかというと不労所得で暮らしたいマンなのですが、朝樹さんのお話を聞くと、働くことのやりがい、そして日々与えられているものへの感謝が、湧き上がってくるんですよね。

だからこそ、命の大切さを主題にしている朝樹さんの作品をぜひ多くの人に読んで欲しい。いつか彼女の現場への復帰が叶うことを切に願っております。

そうそう、朝樹さん自らの経験を綴った『難病エッセイ』というのもあるよ。

そして実は朝樹さんは、私の洗脳の影響で、シンガーソングライターのmiwaさんにハマっておられます(笑)いつか一緒にライブに参戦しましょうね!

朝樹さんはツイッターをされておられます。ぜひ覗いてみてください。

朝樹さん、ありがとうございました。

ABOUTこの記事をかいた人

ファンタジスタ! うたの

クリエイター達を発信して、世の中をもっと元気にしたい! やりたい!と思ったことは取りあえず飛びつく関西在住の三十代男子です。 WEBで恋愛小説書いてます@小説家になろう 『歌姫と銀行員』 デジタルイラスト修行中/ツイキャス・nana/京都観光ガイド/ 本業は場末の銀行員