どうも、あそぶ銀行員こと、ファンタジスタ!うたのです(@utano_shion)
突然ですが、私は、自他共に認める自己中心的人間でごぜえやす。
ヒマだったら仕事中は営業車で寝ている、接待ゴルフは適当に理由をつけて断る、月に一回は有給休暇を消化する……などなど職場では割と好きにやらせてもらっている。
家でも「パソコンばっかりしてないで、たまには掃除でもしてよ!」と嫁ちゃんによく怒られているしね。
そんな私でも、ついつい参加してしまう、災害ボランティア。それはいったいなぜだろう??
感謝されるのがそれだけで尊い
実際、災害地の現場に入って、土砂やガレキの除去とかをする。
昼食休憩の時におばあちゃんがおにぎり作ってくれたり、おじさんがわざわざ不便な道をスーパーまでお菓子を買いに行って配ってくれたり……
いや、ほんと、そういう心遣いだけでうれしいんですよ。
被災者の方って生活再建するだけで大変じゃないですか……
むしろ、感謝の言葉だけで充分ですよ。
普段、日常生活を送っていると、心からの感謝の言葉をもらえるのってなかなか少ない。
限界な状況だからこそ、そんな「ありがとう」の心が身にしみる。
いただいたおにぎりに、涙の塩味が交ざる……
ボランティア同士の一体感
災害ボランティアの一日の流れを簡単にまとめるとこんな感じだ
・集合場所へ集合
京都ボランティアバスなら京都駅、など所属団体や受け入れ先の指示に従う
・現地までバスで移動
・4,5人~10人単位で班を編成。それぞれ現場へ行く(各班でそれぞれ一軒の家に派遣される場合が多い)
・各自作業(土砂やガレキの除去。家の中の片付け作業もあるので女性はそちらに回ることが多い)
・昼食休憩など
・各自作業後、後片付け
・撤収、点呼を取り、バスに乗って集合場所へ戻る
元々知り合い同士で班を組むこともあれば、全然知らない人と同じ班になることもある。
でも、目的は被災地の支援。自分の持っている力で何か人の役に立ちたい! その想いは共通だ。
だから、知らず知らずのうちに一体感が生まれる。
声を掛け合って一緒に作業をしたり、昼食時には雑談も交じる。
普段知り合いになる機会もない、学生や違い職種の人とも知り合いになれる。
このなんとも言えない一体感。そんなものも、ボランティアに行ってよかったなと思える瞬間だ。
ボランティアでの一コマ、ぼかしてるけど一番右が私↑
何より、汗を流したあとに食べるご飯はうまい!
でまあ、バスに揺られて集合場所へ戻り、そこから家路に着くわけですよ。
家で食べる夕飯が、うまい!
なんせ普段事務作業が多いし、最近は趣味も絵を書いたり文章を買いたりと引きこもりなものばかりだ。
汗をかくってすばらしい!
ボランティアに行こう! となる前にお願いしたいこと
これを読んで、「さあ、私もいますぐ現地へ行こう!」という気になったアナタ。
ちょっと待って欲しい。
きちんと受け入れ先があるのか、確認してから行動して欲しい。
【ボランティアの受け付けについて】
倉敷市からのお願いです。
現在、真備地区での個人やグループでのボランティアの受け入れ体制が整っておりません。
ボランティアの受け付けが決まり次第、お知らせしますので現時点で、ボランティアとして現地に行かれるのは、ご遠慮ください。— 倉敷市 (@Kurashiki_City) 2018年7月9日
【個人からの支援物資の受け付けについて(お願い)】
現在、個人からの支援物資については受け付けを行っていません。
義援金の受け付けについて、体制が整いましたら倉敷市HPやツイッターでお知らせしますので、ご支援よろしくお願いします。— 倉敷市 (@Kurashiki_City) 2018年7月8日
↑倉敷市のツイッター 最新の情報は各自で収集をお願いしたい。
私は4年前の集中豪雨の時に、現地のボランティアセンターに詰めていた事がある。
災害から2日後、ちょうど地元の社会福祉協議会や京都災害ボランティアセンターを通じてボランティア団体の要請を行っていた時だった。
個人のボランティア達が、大挙して現地に押し寄せていた。
正直、統制がとれない個人、そして善意はあるけど無知な人ほど面倒くさいものはない
各自自家用車で来るからただでさえ潰れかけている生活道路をふさぐ、水や食料などを現地調達しようとする、挙げ句の果てには「いつになったら始まるんだ!?」と声を浴びせる始末。
結局、個人のボランティアと現場をつなぐのに昼過ぎまでかかってしまった。
これって、本来有効に使える資源の大きな損失だよね。
ボランティア団体なら50人中2,3人くらいは事務局要員として現場作業せずに指揮や現状把握に専念する人たちがいるし、各班ごとも年長者や経験豊富な人がリーダーを務める。
ボランティアは、組織的に動いてこそ威力を発揮するのだ。
ごめん、ツラい経験からちょっとキツイ言葉になりました。
だから、すぐに駆けつけたい気持ちはわかるけど。
受け入れ体制が整うまでは、大人しく筋トレでもしておいてくれ。
どうしても動きたかったら、日払いのバイトでもして義援金稼いでくれ。
一週間以上経っても、できることはたくさんあるから。
実際私は東日本大震災から一年後に岩手にガレキの除去に行ったことがある。
マスコミが注目しなくなっても、支援を必要としている人はたくさんいる。
あとはボランティアは手弁当が基本だ。
特記事項がない限り、昼食や飲み物、そして装備等は自分で用意すること。
とまあ色々言いましたが、たまにはボランティアもいいんもんですよ。
自分の持っている力が、誰かの役に立つことを実感できる。
日常生活ではありがちな損得勘定を抜きにした想いが、そこにある。
大自然を前にした人間の無力さと、それでも支え合うことの大切さをぜひ肌で感じて欲しい。
これからの季節は熱中症に気をつけて、いってらっしゃい!!
全国社会福祉協議会のホームページ(水害ボランティアのマニュアルがあるのでぜひ一読を)
京都府災害ボランティアセンター *7月14日(土)より京都駅発のボランティアバスが運行されるようです。
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