さて、ひっさびさのクリエーター紹介です。
100人紹介したらmiwaさんに会える! という当初の目的はどこにいったのでしょうか(笑)
気を取り直していきましょう!
今回ご紹介するのは成井露丸さん(@tsuyumaru_n)。投稿サイト「カクヨム」を中心に活動されている作家さんです!
創作を開始して1年経たないうちにカクヨムコンテストの最終選考に残ったり、出版された短編集に作品が掲載されたりと、ただいま売出し中の人気作家さんですよ。
もくじ
成井さんの略歴
2018年
スマートニュース×カクヨム「連載小説コンテスト」最終選考対象(落選)
エブリスタ×角川ビーンズ文庫「恋」短編コンテスト第4回「言えなかった気持ち」佳作。
『5分後にキモチがあふれる恋』(角川ビーンズ文庫)に収録。
2019年
エブリスタ小説大賞2018 TOブックス大賞 優秀作品(落選)
第4回カクヨムWeb小説コンテスト 最終選考対象二作品(落選)
えっ!? 創作開始してわずか一年以内に短編集収録ですか!
いや、別に……嫉妬とか……してないんだからね(笑)
それでは、成井さん書いたオススメ小説をどどんとご紹介いたしますぞ!
エロラノベ教授に恋しちゃってもいいですか?
『私の教授がエロラノベ作家なので卒業しちゃってイイですか?』
成井さんの代表作(たぶん)。成井さんといえばエロラノベ、エロラノベといえば成井さん。
<あらすじ>
「なんじゃこりゃーーーーっ!」下吹越エリカ(22歳)の叫び声が響き渡る。
なんと、イケメン教授南雲仙太郎(42歳)はエロラノベ作家だった!
バサリと落とした原稿。思わず目が点になるエリカ。大学を舞台に展開される無軌道な教授と女子大学生によるナンセンス卒論執筆コメディ、ここに開幕!教授の裏の顔を知ってしまったエリカと、知られてしまった南雲教授の日常を描く、ちょっぴりズレた日常風景。もしかしたら、行き着く先はラブコメディ!?
気付かぬ恋の始まりと、終わらぬ卒論にドキドキ・ワクワク!
“挿入してもイイですか”
“前から揉んでもイイですか”
サブタイトルに一歩ひいてもいけません(笑)
これは、作者からあなたへの挑戦状なのです!
その解が語られた時、僕は震えるような感動を覚えました。
創作を愛する心があなたにあるや否や?
飽くなきアカデミックな探究心こそ、この物語の真骨頂!
女子生徒に人気のイケメン大学教授は、実は気鋭のエロラノベ作家だった。
教授とヒミツを共有するドキドキ感や、女子生徒同士の駆け引きと友情、主人公のピンチ、そして華麗に窮地を救う騎士(ナイト)は登場するのか!?
どのシーンを切り取っても美しい。
「読むのが楽しい、続きはよ! そして読了後はスカッとさわやか」
ラノベのような読みやすさと本格派のストーリーの融合!
そんな未知の体験を、ぜひあなたに。
空中要塞、波動砲、そして空から降る少女
エロラノベ作家とは、また異なるテイストの本格派ファンタジー。
<あらすじ>
『波動砲の光が天を焦がした。少女が空から降ってきて、僕らの旅が始まる』ある日、西の山脈から空中要塞が現れ、空から少女が落ちてきた。
僕は空から落ちてきた少女フラウロウと一緒に、帝国の空中要塞を止めるために王都へと駆け出す。フラウロウを狙う帝国の黒騎士。新しい街での新しい出会い。そして、物語は思わぬ展開へと。
本当の「勇者」は誰だ? それは人々が決めるのか、それとも……。天に繋がる無限の塔――神の塔《ソラリス》の恩恵を受けた大地、ユーレフラシア大陸。その東端の国、フローレンス王国を舞台にした、ボーイミーツガール物語。
その物語《ファンタジア》のページを開こう。
本作では、清楚王道系ヒロイン、フラウロウ。主人公の血のつながっていない姉、エリシア。気高い姫騎士リディア。などたくさんの美少女が登場します。
個人的には赤髪の男装麗人にしてレイピア(細剣)使いのミューリィがツボです。(上記イラストの右側のキャラね)
登場人物の背景が、作中に出ている所も出ていない所も含めて丁寧に描かれているなとそう感じました。
「異世界転生系とかチョロいヒロインはもう読み飽きたよ」って方にぜひオススメしたい作品です。
外伝「夢であえたら』と合わせて読むと、より深く作品世界に浸れるはずです。
文壇に衝撃を巻き起こしたパンツ小説
<あらすじ>
秋の放課後、夕日が差し込む教室で、私は告白――されたのだろうか?
高校二年生の私は修学旅行と文化祭を通して仲良くなった水沢くんと、周囲も公認のお付き合いの秒読みモード。
今日は水沢くんと放課後の教室で二人っきり。もしかしたら、今日が告白してもらえる日かなってって思っていたけれど、水沢くんの口から出たのは思っても見なかった衝撃的なワンフレーズで。青春斜め上(どころじゃない)恋愛ワンカット短編。
「パンツ」に「食べたい」を重ねてくるところがド直球を飛び越えてジャイロボールが渦を巻いて飛び込んでくるような衝撃的な作品。
いやー、攻めましたね。
どこか懐かしいムズムズするような青春模様。そこに飛び込んでくるマジックワード(笑)
でも、こういう小説は洗練された大人だからこそ書ける! そんな気がいたします。
元々、作家仲間の千羽稲穂さんの『君のパンツが見たい。』にインスパイアされて書かれた作品とのこと。
こちらも合わせて読むと、より作品世界が楽しめることでしょう。
成井露丸さんへのインタビュー
それでは、成井さんへのインタビューをお届けします。
創作することになったキッカケ
もともと、創作が好きな子供でした。 小学生時代からノートにゲーム作ったり、漫画書いたり。
中学生時代はTRPGでゲームマスターするだけじゃ飽き足らず、TRPGのルールも作ってました。
高校時代は演劇部で、大学時代はアカペラサークルで作詞作曲編曲とかもやってました。 小説はロードス島戦記やスレイヤーズが中学・高校時代にブームでした。 いわゆるひとつの第一次ライトノベルブームですね。 その影響で下手の横好きなりに書いてみて、一つも完結できませんでしたね。当時は。
最近、書いた覚えがほとんどない短編が一作品、実家の勉強机から発掘されましたが、多分、それだけですね。 自分でもつくづく「才能ねーなー」と思ってました。 それ以来書いて無かったんですが、2018年のお正月に高校生時代の同好会仲間(オタク集団)と新年会で飲んでた時に「もう四十路だけど、最近、めっきり創作とかしてないよなー、創作してたときがマジで楽しかったよなー」「よっし、全員、小説書こうぜ!」って話になり(ほぼ悪ノリ)、なぜか勢いで二次会のスタバで全員でスマートフォンでなろうに登録したのが再始動の始まりです。
ちなみに、なろうは合わなかったので、3月末くらいにカクヨムに移民しました。 結局、その時のメンバーだと僕しか書いてないんですが、 そこから一ヶ月で処女作「瀬をはやみ」を完結させて、その後 「私の教授がエロラノベ作家なので卒業しちゃってイイですか?」 を書き始めました。現在、一年半たったくらいですねー。 一年目は合計百万字くらいかきましたが、二年目はそこまで書けそうにないですねー。
普段、どんなことを考えながら創作してますか?
やっぱり、自分だけが知っている物語の世界を現実にしたい、そして、 そのキャラクターたちに命を与えたいってことでしょうか? カクヨムに書いた短編「夢であえたら」が僕のこういう気持ちを表現しているかもしれません。
あと、もちろん、書籍化とかしたいですし、素敵な文章は書きたいですし、 そういう技術的なことも考えますけどね。
やっぱり、物語は自分が感動する話を書いて、他の人にも感動してもらいたいです。 それを共有したいですね。
今後の夢・野望など
書籍化して、アニメ化か、ドラマ化か、映画化したいです。
物語の中にそっと込めたメッセージをこれからの世代と共有できて、 彼ら、彼女らの生きる糧になれば嬉しいなって思います。
あとがき
僕は実は今年1月の文学フリマ京都で成井さんに一度お会いし、食事会もご一緒させていただいたのですが、とても知的でコミュ力抜群で、そしてユーモアにあふれた方でした。
「変態とは褒め言葉。変態とは突き抜けた証。僕ごときが名乗るなんておこがましい」
そんな名言が印象的でした。
そして文学フリマの打ち合わせ中には「エロラノベ」を連呼して、相方を困らせていたようです。(笑)
令和の文学史に名を残す変態。
メガネの奥の知性をたたえた瞳は、しっかりと時代の先を見据えています。
成井さん(@tsuyumaru_n )、ありがとうございました!
今後ますますのご活躍を祈念しています!
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